今般、回転翼航空機(航空運送事業者)において、操縦士が意図しない操縦操作が行われトランスミッション(TQ/FMI)の運用限界を超過した事例がありました。
航空局より自家用運航者向け、添付安全情報を得ましたので、共有させていただきます。
事業会社並びに操縦者におかれましては、操縦装置等の操作に着衣等が干渉しないことを十分留意の上、同種事例の未然防止、ならびに更なる安全運航にお役立てください。
【事例紹介】
離陸上昇中、機体が揺れ急激に上昇したと同時に制限値超過を警告するゴング音を確認したため、計器表示(VEMD)を確認したところトランスミッションの限界値を超過した可能性がある数値を認めた。(詳細点検にて運用限界超過を確認)
【推定原因】※写真について、添付をご参照ください。
離陸上昇時中、コレクティブピッチから手を離し、機内交話装置のボリュームを調整するために手を離した時に、服の袖がコレクティブピッチに引っ掛かり、その結果、意図しない急激なピッチ上げ操作が発生したため、機体の急上昇と制限値超過が発生したものと推定される。
《添付》
(令和 6 年 2 月 20 日付け) 航空局 安全部 安全政策課 発信 安全情報(事例紹介)
《当件に関する連絡先》
国土交通省航空局安全部安全政策課
03-5253-8111 (ex 50133)
03-5253-8737(時間外・直通)
e-mail: operation-kaikaku-kikaku.ii@jp-post.jp