【質問】
注射後など迷走神経反射の症状が起こることがありますが、航空身体検査において問題はないでしょうか?
【回答】
注射後などに迷走神経反射の症状が発生した場合、常に意識が保たれていれば航空身体検査は合格になりますが、今後の予防策として採血などで注射針を刺すときは、ベッドに横になって刺してもらうなどの工夫が必要になると思われます。
一方で、もし短時間でも意識を消失した場合は神経調節性失神となり、航空身体検査マニュアル8-5 2-1 の「意識障害またはその既往歴のあるもの」に該当しますので、不適合(不合格)となります。
その場合は、航空身体検査証明指定医がヘッドアップティルトテストを含めた様々な検査を行い、航空身体検査証明審査会に申請することで、合格の大臣判定(航空身体検査証明)が出される可能性もあります。
なおティルト訓練など血圧が下がらないようなトレーニングを行うことで症状の発生を防げる可能性もあります。
いずれにしても航空身体検査証明指定医に相談してみてください。