概要:
航空局 運航安全課より、小型機運航者の皆様へ情報発信 (第45号:令和3年4月) がされましたので、お知らせします。
国内運航者から失速警報装置の不具合により、訓練飛行中に警報が作動せずに失速に至る事例が報告されました。
本不具合により、飛行中に意図せず失速状態に陥るおそれがありますので、同型式の失速警報装置を装備した小型飛行機の運航者におかれましては、同種事案の未然防止を図るための追加措置の実施をお願いいたします。
1.事案概要
国内運航者がセスナ式172系列型により失速からの回復操作のための訓練飛行を実施したところ、警報が作動せずに失速に至る事例が発生したため、当該訓練を中止した。
その後の点検で失速警報装置の構成品であるスクープ(プラスチック製)に複数の亀裂(最大約10ミリ)が発見された。当該亀裂によりスクープ側の負圧が十分に確保されず警報の作動に必要な空気量が不足し不作動となったものと推定。なお、当該スクープの使用期間は約17年・総使用飛行時間は約5,700時間であった。
2.推奨事項
(1)対象
部品番号0413028-10のスクープを含む失速警報装置を装備したセスナ(テキストロン)社製飛行機(セスナ式172系列型以外にも装備の可能性があります)。
(2)推奨事項
メーカーマニュアルの手順に基づき失速警報装置の機能点検を定期的に実施するとともに、必要に応じて(特に使用期間が長いもの)アクセスパネルから直視及びミラーを使用してスクープ全体を目視点検し亀裂の有無を確認すること。
なお、同様の不具合が発見された場合には、所管の航空機検査官室又は整備審査官室まで報告願います。
【お問い合わせ先】
本件についてご不明な点がございましたら、下記、(1)~(9)のいずれかまでお問い合わせください。
(1) 東京航空局安全統括室航空機検査官室
TEL:03-5275-9325
(2)東京航空局安全統括室整備審査官室
TEL:03-5275-9327
(3) 大阪航空局安全統括室航空機検査官室
TEL:06-6949-6235
(4) 大阪航空局安全統括室整備審査官室
TEL:06-6949-6233
(5) 東京航空局大田区駐在航空機検査官室
TEL:03-5757-1547
(6) 東京航空局成田市駐在航空機検査官室
TEL:0476-30-2177
(7) 東京航空局名取市駐在航空機検査官室
TEL:022-383-1342
(8) 大阪航空局豊山町駐在航空機検査官室
TEL:0568-29-1986
(9) 大阪航空局八尾市駐在航空機検査官室
TEL:072-992-7983